これらのすべては大学体育プログラムにどのような意味をもたらすだろうか。まず最初に、私は、このプレイ教育のアプローチが大学レベルより小・中学校および高校における広い範囲の変化を意味するだろうといわなければならない。私は高校生が耐えることを要求されている間違った練習やプログラムのいくつかを大学の学生に対してやってしまうことがますます難しくなってきていることに気づいたので、これが本当かどうか、私自身、時々疑問に思っている。

　今、あなたにとって適切に明らかないくつかの意味づけがある。もちろん、プレイ教育のアプローチを行っている大学プログラムは生徒に参加することを要求はできない。入門としての教育のコンセプトは必修の体育をある程度のレベルで正当化するだろう。しかしほとんど間違いなく大学のプログラムは選択制である。もう一つの明らかな点はプレイ教育について等級付けは調和しないということである。履修に関係のない単純な単位なしの参加が必要なだけである。等級付けの使用は多くの意味で潜在的に有害である。それは特にプレイの要素に重要な因果関係の付随事項を作るからである。しかしながら、一定の重要性や必修であること、等級付けは、一方でプレイ教育のアプローチの主な意味を制度化する。それらは私達の限られたコントロールを越えており、アメリカの大学生活の変化がどんなに抵抗しようが押し進めていくだろう。より重要なことは我々が授業の中で行うことである。体育におけるアイデアは、我々の活動プログラムの中で日々行われている指導の中で、それが影響を及ぼす範囲内においてだけ重要である。Wood-Hetherington思想スクールの考え方から発展させられた４種類の目的は、徒手体操ドリル、知識、テスト、市民性または態度の等級付けとマルチアクティビティ・プログラムの中に出口を見いだしたので、重要である。

　体育におけるプレイ理論のアプローチの第一の意味づけは、我々の主要な目的はスキルの発達であるべきだということである。大学レベルでは、これは我々の唯一の主要な目的であるべきだ。長期間に及ぶ意味ある参加の経験は、むしろ一つの活動の中で発達させられた有能さの程度によって直接的に異なってくる。関係は直線的ではないとはいえ、より有能なプレイヤーがそのプレイ経験により意味を持ち、将来の経験をより探すことに動機づけられているということは間違いない。プレイヤーを育てるため、プレイヤーの集団を育てるため、文字通り、我々はスキルを発達させなければならない。幾度となく言い換えられたG.K.Chestertonの"全くやる価値のあるものはすべて悪くやる価値のあるものである"という公式見解は気が利いているが、真実ではない。人は我々がうまくできないことは長い間固執して行うことはないという人間の行動について多くを知る必要はないのである。

　スキルの発達を強調するさらなる意味づけのいくつかは明らかである。我々は学生達が示す態度や興味の多様性を資本化するための広く根拠のあるプログラムを必要としている。しかし、とりわけ我々は本物のスキルを身につけさせるための十分な時間を許す必要がある。私はオハイオ州立大学で運動学習のコースを教えているが、いつも学部生と大学院生達が活動をいかにスキルとして見ているかということについて仰天させられている。バレーボールは活動である。もっと正確に言えば、ゲームの名称である。スキルではない。バレーボールは多くのスキルを含んでいる。いくつかはほど良く単純で、他は本当に複雑である。バレーボールに関係する多くのスキルや戦術について有能さを身につけるには時間がかかる。我々の伝統的なマルチアクティビティによる手法が十分にはそのことを理解してきていなかったということは事実である。例えば、もし我々がバレーボール選手を育てようと思い、そして週２回のプログラムに限られるならば、その仕事を達成しようと思うなら、少なくとも１年間の計画をしたほうが良い。もし我々がこの種の努力にエネルギーを注ぐなら、選手を育てることができるだろう。バレーボールのゲームを本当にプレイするとはどういうことかの意味を知り、彼らがどこに行こうとその活動を追求しようとするプレイヤーを育てることができるだろう。

　この種の時間は順番にさらなるいくつかの意味を示唆する。最も明らかなのは教員養成プログラムの重要さの変化である。真っ先に変えなければならないのは初心者レベル以上の生徒を扱うスキルに優れた教員を準備することについてである。我々にはスペシャリストが必要である。アクアティックやラケットスポーツ、フィールドゲームのスペシャリストが必要なのである。スキルが初級レベルの学生を教えることに十分なだけのスキルを持ち、生徒達がすべてのことにすぐ飽きてしまうようなレベルでコースの残り時間をただ"ゲームをする"ような何人かの教員がいて、我々はどのように選手を育てれば良いのか。彼らはゲームの中でプレイをしているのであって、本当にそれらをプレイしているのではないと言った方がはるかに正しいだろう。日常のマルチアクティビティ・プログラムの結果は、誰も、本物の内容の何も学ぶことがないというものである。

　我々はそれぞれ、プレイヤーになると言うことはどういうことかを知っている。我々は活動に取りかかる際の真剣さについて知っているし、経験を楽しみに待つ時の高まった精神のことを知っているし、スキルを扱うことによって得られる楽しみも、また勝利と敗北の瞬間的なスリルや失望も知っている。ハンドボールやゴルフ、テニス、水泳、ランニング、またはボーリングが、愚かでつまらない娯楽だとは誰も言わないだろう。我々はもっと知っている。我々はそこにいたのである。我々はプレイしたのだ。私はただ、我々が知り、エンジョイしたことについて学生達も知り、エンジョイすることができるよう手助けするための理論的な構造を提案しているだけなのである。彼らを手助けし、我々のプレイの世界に加えることができるなら、その時、最もよく奉仕したということになるだろう。しかし、我々の世界は少しの努力で簡単に入れる世界ではないことも覚えておく必要がある。プレイヤーは一晩にしては生まれないのである。そしてまた６週、８週、10週間のコースでも生まれないのである。すべてのすばらしいプレイの世界のように、我々の世界もスキルが磨かれたものなのである。我々は学生達がその世界に入るために時間を与えなければならない。そして彼らをそこに連れていく人々を育てなければならない。