AAHPER, College Physical Education, 19-25, 1973
THE COLLEGE PHYSICAL EDUCATION PROGRAM AND THE CONCEPT OF PLAY
　　　　　　　　　　　　　Daryl Siedentop (The Ohio State University; Columbus, Ohio)

大学体育プログラムとプレイの概念
ダリル・シーデントップ（オハイオ州立大学、オハイオ州コロンバス市）

　　　　　　このように、私たちは、人生の全体的な効率の中でますます
　　　　　　大きくなりつつあるplayの重要性を考慮して、私たちの教
　　　　　　育機関とそのカリキュラムを再検討することを余儀なくされ
　　　　　　ているのです。　Philip Phenix

　すべての小中学校、高校、大学の体育プログラムは体育に関するいくつかの本質を反映したものとなっている。いくつかは整理するのが難しく、ようやくそれを理解したとしても、矛盾が生じてしまうことがある。他方で、多くのプログラムはとても明確かつ直接的に、体育に関する明確かつ矛盾のない視点を反映している。時々、プログラムを指揮する教員達は何かのアイデアを練習の中に取り入れようと強調して努力しようとしている。教育の中で、それらはセオリーとして最もよく言及される。彼らは自分の分野をひどく気に入っている。残念ながら、他の教員達は日々彼らが行っていることの根底にある理論的仮定を表現することはできない。

　何年もの間、そして今日、多くの学校で、体育の分野でよりよい教師になりたいと思っている者は、日々、徒手体操に一定の時間を当てたり、時々体力テストを行ったり、それぞれの活動の単位が終わる度に筆記テストを行ったり、スキルテストを行ったり、成績をつける際に態度やスポーツマンシップ、市民性の善し悪しに基づいたりすることにとても注意深くなってきた。今ではときどき、生徒達に活動の楽しみを追求したり知識を備えさせたりする体育に対してはいかなる貢献もしないということを理解してきたのに、なぜこれらの実践はそのことに固執するのだろうか。体育に関するいくらかの理念に我々が直接的、間接的に影響されてきており、その考え方が重要だから固執するのである。

　彼らは、はるか昔の1893年、Thomas Wood が"体育における偉大な考え方は身体の性質に関する教育ではなく、教育を完成するための身体トレーニングとの関わりにある"といったことから固執するのである。教育課程に対する体育の貢献を、器官の教育、運動学習、性格教育、知的教育という４つの側面に分けて捉え、"新しい体育"のコースの計画を立てたClark Hetherlingtonが、1910年にWoodの考え方に代案を与えたからそれらを保持するのである。Hetherlingtonは体育の性質と指導プログラムについて一つの考え方を説明した。この新しい体育は、学校の他の科目が探していた同じ目標、すなわち･･･身体を通した教育と呼ばれるもの･･･を実現するためにスポーツやゲーム、ダンスなどの活動を利用しようとした。今世紀、この考え方がいかに我々の専門家としての歴史に完全に優先してきたかは、ここで言うまでもないだろう。

　私は一つの考え方を皆さんと共有してみたい。体育はプレイのコンセプトを引用することによって最も意味深く理解されるというものである。私はプレイについて、プレイ教育としての体育について、またこの考え方から論理的に生じてくるであろういくつかの含みについて、皆さんといくつかの考え方を共有してみたい。